可変(バリアブル)ラベル印刷について
製品管理、在庫管理に。イベントにも。
数字・文字・バーコード・QRコードの可変印刷。
可変(バリアブル)印刷は、1 枚 1 枚に異なる数字・文字・図形を印刷する方法で、連続数字やランダム数字を印刷するナンバリング印刷をはじめ、一枚一枚異なるバーコードや QR コードを印刷する方法などがあります。可変ラベルは、主に製品管理や在庫管理に使用され、イベント・会合・催し物にも幅広く利用されていますが、あまりの種類の多さに、「どのパターンの可変ラベルを使えば良いのかいまいちわからない。」といった声もよく耳にします。 そこで今回は実際の仕上がりイメージと合わせながら、可変印刷の内容を詳しくご紹介いたします。
ナンバリングラベル印刷
数字を印字していくナンバリング加工。「普通連番」、「スキップ番号」、「複写式」、「ランダム」の 4 種類があります。英語、かな、漢字との組み合わせも OK。 数字のみのデザインが多いため、極小サイズのラベルも作成できます。
最小サイズ:15x4mm最小フォントサイズ:6pt※推奨フォントサイズは 7pt です
普通連番
001、002、003、004… というように規則正しい連番を印刷します。 最初と最後の数字がわかれば印刷できますので、エクセルデータがなくてもご注文いただけます。
親子式連番
親ナンバー(左)と子ナンバー(右)をハイフンなどで連結し、01-001、01-002、01-003…01-100、02-001、02-002というように子ナンバーが一定の数値に達すると、親ナンバーが増えて子ナンバーが1に戻るといった規則の連番を印刷します。 入稿時はエクセルデータをご用意ください。 その
際、親ナンバーと子ナンバーはそれぞれ別の列で記載してください。
スキップ番号
001、003、005… と一定の形式に基づいて数値を印刷します。
エクセルデータがあれば確実ですが、ない場合は「001~1000 までで、2 個飛び(001、004、007…)」とご指示ください。
複写式
001、001、002、002、003、003 のように 2 つ以上連続で同じ番号を印刷していきます。ご入稿時にはエクセルデータをご用意ください。
ランダム番号
上記 3 つとは異なり、一定の形式がなく無作為に選ばれた数値を印刷します。
そのため、必ず入稿用のエクセルデータをご用意くだ
さい。
バーコードラベル印刷
定番の JAN コードをはじめ、NW-7、CODE39、CODE128、ITF コードなど、様々なバーコードの印刷に対応しています。
エクセルデータをもとに、ご指定の形態でバーコードを生成します。
生成したバーコードと英数字、かな、漢字との組み合わせも OK ですので 品名や製造番号、会社名を一緒に入れたりすることもできます。
なお、読み取りチェックはお客様側でお願いしております。 弊社で作成したバーコード 5~10 個程度を A4 サイズに配置した PDF データをご用意いたしますので、 そのデータを原寸出力して読み取りのご確認をお願いいたします。
JANコード
流通業界で最も多く使用されているバーコード。13 桁の標準バージョンと、8桁の短縮バージョンがあります。
NW-7
血液の管理、宅配便の配送管理、図書の貸出管理、衣料管理、会員カードなどで使われているバーコード。必要な桁数で設定できます。読み取り精度が高く、スタートコード、ストップコードで管理や区別ができ、数字の連番に強いバーコードです。
CODE39
汎用性・信頼性が高く対応リーダーが多いバーコードで、工業用の部品管理などでよく使用されます。 桁数の設定も自由で、英数字、記号(— , . , _(スペース),*, $ , /, + , %)を使うことができるので、品番などを表すのに最適。
CODE128
CODE39 より表すことができる文字が多く、アスキーコード 128 文字を全てバーコード化でき、さらには高い情報密度、小スペースで桁数を多く表すことができます。JAN コードほど普及していないため、偽造防止にも。
ITFコード
流通段ボール用の物流コード。輸出用の国際標準規格タイプも OK。内容量の変更に伴ってバーコード変更が必要な場合も、訂正用シールを使えば印字されたダンボールの上から貼り付けて使用することができます。下地が透けず、しっかり読み取り可能です。
QRコードラベル(Micro&Standard)
バーコードが数字だけの一次元の読み取りであったことに対し、QR コードでは二次元の読み取りとなり、文字も暗号化できるようになったのが特徴。
バーコードの約 100 倍のデータを保存できるため、数ミリ四方の極小シンボルも作成できます。
商品・備品管理バリアブルステッカー
上記でご紹介した「ナンバリング」「バーコード」「QR コード」を含めた、様々な情報を組み合わせて印刷します。 これまでバラバラで記載していた情報を、商品・備品用途に合わせて一つにまとめれば作業効率もアップ。より商品管理がしやすくなります。
入稿時には可変情報をまとめた「エクセルデータ」と、それぞれの情報をどこに記載するかを指定した「デザインデータ」を Illustrator でご用意ください。
材質について
ナンバリング・可変シール印刷によく使用される材質3つの特徴をご紹介いたします。
その他にも、ミラーコートや上質紙などの紙系素材、PET や YUPO、金ネーマといった耐水性のフィルム系素材などもお選びいただけます。材質に迷っている場合は、用途をお伝えいただければ、最適な材質をご提案させていただきますので、ぜひご相談ください。
白コート #50
耐水性・耐久性に優れた白地のフィルム系素材。コシがあり熱にも強いため、工業用製品の管理等に使用されます。
消し銀ネーマ #50
金属の質感をもつ銀色の PET 系フィルム系素材。光沢感が抑えられた「消し銀」仕様で、反射が少なく印字した文字が読みやすいのも特徴です。
アート紙
少しツヤ感がある紙系の材質。非耐水性のため、コストを抑えたい場合などにご利用ください。文字の上から貼る場合は糊面がグレーになったアート紙(訂正用)がおすすめ。
フォントについて
書体は基本的に MS ゴシックです。
その他の書体では、Windows 標準搭載書体であれば対応可能ですが、モリサワ系のフォント等、ご希望がある場合は事前に必ずご連絡ください。対応可能か確認いたします。
文字の大きさは、ゴシック系なら6pt以上、明朝系の書体は9pt以上でお受けしています。
まとめ
バリアブルシール印刷は数字のみの規則が単純なものから、文字やバーコードなど様々な情報を組み合わせたものまで様々です。
入稿データは、印字のみの場合、数字の連続番号であれば特に必要ありません。
ランダム数字や、数字にアルファベットの入る場合はエクセルデータを支給ください。多くの情報を盛り込み、ご指定のデザインに印字していく場合はエクセルデータに加えてIllustrator データも必要です。
Illustrator データのご用意が難しい場合は、弊社でデザインデータを作成することもできますので、お気軽にご相談ください。お問い合わせはこちら